GX志向型住宅とは、地球温暖化対策として政府が推進する、高い省エネ性能と脱炭素化を目指した住宅です。

エネルギー効率や再生エネルギーの活用を通じて、環境に優しく、災害時にも強い快適で持続可能な暮らしを実現する住宅のこと。


【GX志向型住宅の条件】
GX志向型住宅として認定されるためには、以下の4つの条件をすべて満たす必要があります。

断熱等性能等級6以上

②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量削減率35%以上

③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量削減率100%以上

④高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入


①断熱等性能等級6以上
断熱等性能等級とは住宅の断熱性能を示す指標で、7段階あります。

等級6は、現行の省エネ基準よりも高い断熱性能を意味し、外気温の影響を受けにくい快適な室内環境を実現します。これにより、冷暖房の使用頻度を減らし、エネルギー消費量を削減することが可能です。

等級が高いほど、断熱性能が高く、より少ないエネルギーで快適な室内環境を維持できることを示します。

特に、日本の夏は高温多湿、冬は低温という気候条件を持つため、年間を通して快適な住環境にするには高い断熱性能が不可欠です。

断熱性能を高めることは、光熱費の削減だけでなく、結露の防止やヒートショックのリスク低減にもつながります。

②再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量削減率35%以上
 住宅で使用されるエネルギーの総量を太陽光発電などの再生可能エネルギーを除いたエネルギー消費量を基準値から35%以上削減されること。

 これは、高い断熱性能や省エネ性能の高い設備を導入することで達成されます。

 具体的には、高効率のエアコンや給湯器、LED照明などの省エネ設備を導入することや、住宅の設計段階から日射や通風を考慮した設計を行うこと。

③再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量削減率100%以上
 太陽光発電などで得られる再生可能エネルギーを含めた一次エネルギー消費量が、基準値よりも100%以上削減されること。

つまり、住宅で使用するエネルギーよりも、太陽光発電などで生み出すエネルギーの方が多い状態のこと。

これらの技術を組み合わせることで、住宅は(「エネルギーを消費する」場所から「エネルギーを生み出す」場所へ)

GX志向型住宅の条件には、太陽光発電システムの設置が含まれます。

④高度エネルギーマネジメント(HEMS)の導入
HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)とは、家庭内のエネルギー消費を最適化するためのシステム

HEMSを導入することで、太陽光発電の状況や蓄電池の残量、家庭製品の消費電力などリアルタイムで把握し、効率的なエネルギー管理が可能になります。スマートフォンやタブレットなどで操作できるものが多く、外出先からでも家電製品のオンオフを切り替えたり、エネルギー消費量をチェックしたりできます。

太陽光発電システムや蓄電池と連携することで、災害時の非常用電源としても活用できます。
(停電時でも太陽光発電で発電した電力や蓄電池に蓄えられた電力を使用することで、最低限の生活を維持できます)

ー補助金制度ー
GX志向型住宅は政府の「子育てグリーン住宅支援事業」により、最大160万円の補助金が交付される対象になります。この制度は年齢や子どもの有無に関係なく、条件を満たせばどの世帯でも利用可能です。(2025年現在)※国の予算の限度額に達した場合、終了となります。


GX志向型住宅は、高い省エネ性能と快適な居住環境を両立する次世代の住まいです。

初期費用や立地条件など、注意すべき点もありますが、環境への貢献や光熱費の削減など、多くのメリットがあります。


~まとめ~
GX志向型住宅は、環境への配慮と経済的メリットを両立させる次世代の住まいとして注目されています。

高い省エネ機能や再生可能エネルギーの活用により、持続可能な生活を実現することが期待されています。

また、GX志向型住宅の条件では、断熱等級6以上が定められています。

GX志向型住宅を検討している方はお気軽にご相談くださいませ。

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