高岡の田園地帯に佇むオーナー様の家。
緑の洋瓦と白い塗り壁、煙突のついた外観が目を引く、印象的な一軒だ。アメリカ西部のインディアン文化やウエスタン調の雰囲気が共通の好みというご夫妻。無垢の温かみを感じる玄関扉を開くと、ご夫妻のこだわりの空間が広がっている。石のタイルと造作扉がインパクトを放つ内玄関。見ているだけでワクワクした気持ちにさせられるアールの扉の向こうには、シューズクロークとご主人の作業場が設けられている。
重厚な革張りのソファに合うよう設計されたＬＤＫは、ご主人の想いに設計士の提案が加わり、魅力的な空間に仕上がった。造作のマントルピース風収納やダークトーンの床、腰板もＬＤＫのこだわり。また、奥様の好みで統一したという真っ白なキッチンには造作のキッチンカウンターとカップボードを設置し、使い勝手の良さをプラスした。
「1階は家族以外にも見られる空間ですが2階は家族だけの場所なのでできるだけシンプルにしました」と言うように、T邸の2階は1階のアメリカンな雰囲気とは異なり、無垢材の色合いと素材感を活かした明るくナチュラルな印象を持たせている。予算を考慮しながら柔軟なアイデアを盛り込むことで、家族の夢と楽しみがギュッと詰まった一軒が完成した。